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試合に出られないチームなんておやめなさい。


「試合に出られないならやめちゃいな」
もし小学生の子どもがチームで補欠で、試合にも出してもらえない状況であればそのチームはやめてしまった方が良いかもしれません。

先日、こんな話を耳にしました。
「うちの子が全然試合に出してもらえないんです。そんな重要な試合でもない状況でも。

チームが勝利を目指す上で、実力差があり試合に出られるメンバーが限らでれるのは当然のことです。
それが中高生以上、または大人であればしょうがないと受け入れることかもしれません。

しかし、小学生のうちは試合に出ることはとても大事です。
試合で学べるもの、試合でしか経験できないことは多くあります。
補欠でも試合に出るチャンスを与えてもらうべきです。

負けたら終わりのトーナメント戦やその一点で次のステージへ勝ち上れるかどうかが決まる試合で、
1点でも多くの得点で1点でも少ない失点で勝利を目指すことは監督やコーチ、指導者の責務です。
でも小学生のうちの試合はそのような状況じゃない試合ってめちゃくちゃたくさんあるんです。
そのような状況でも勝利だけに固執し試合に出るメンバーを固定して
補欠メンバーが試合に出られないことは指導者の怠慢か実力不足です。
小学生のサッカープレーヤーひとりひとりを育てることも勝利を目指すことと同じく責務なのです。

そんな指導者のチームはさっさとやめた方が良いでしょう。
大人が就職先・転職先を探す時に何千何万という企業が日本にはあるように、それと同じくらい日本には無数のサッカーチームがあります。
そこからまた選べば良いだけです。

高校野球(甲子園)を野球人生のひとつのゴールに定めている子どもはたくさんいると思います。
しかし、小学生サッカーを、サッカー人生の終着点に決めている子どもを見たことはあるでしょうか。。

小学生のうちのサッカーは通過点でしかありません。集大成ではありません。
現状が「補欠」という立ち位置の小学生でも、今後大きく成長したり大化けする可能性は無限にあります。
試合に出られないということは、その可能性を指導者である大人が奪っているということです。

事実として、日本サッカー協会は小学生全員が出場機会を得られる状況で試合形式を組むことを推奨しています
小学生サッカーが8人制だったり、あるいは低学年で5人制サッカーだったりするのも多くの子どもたちが出場機会や試合に関わる機会が得られるようにすることが狙いです。
それ以外にも前半・後半というくくりだけでなく全員が出られるようにするセット数を組んで試合をするなどの創意工夫が小学生サッカーの指導者には求められています。

同じ指導者の立場として、「接戦」「負けたら終わり」「得失点差で争っている」そんな状況であれば出場できない子が出てしまうことも理解できますが、そうではなく、どんな試合でも出られない状況なのであれば小学生のうちはさっさとチームを変えることをおススメします!

試合に出られていない子を持つ保護者さん、子どもの為に是非ご検討ください。

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